日本陸軍「100式挺進観測車」(テレ) |
挺進観測車 |
着弾観測員は、目標に対する着弾位置を砲列に連絡し距離や方向を修正する任務である。
後方において射撃支援をする砲兵隊は比較的安全であるに比べ、挺進して着弾観測をする者は非常に危険な任務である。
敵に発見されると集中砲火を浴びる等、死傷率は砲兵隊のトップクラスとなっている。
挺進観測車は、生産数が少ないことから、軍直轄の砲兵隊(大口径火砲)に配分され、師団隷下の砲兵隊には無かったと思われる。 |
挺進観測車には、各種観測機器の他、無線機や有線電話機が備え付けられていて、必要により94式3/4t装軌式トレーラーをけん引していたであろう。 |
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前線において着弾観測をしている挺進観測車 |
挺進観測車(斜め上方から) |
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2011年8月19日 |
2011年8月18日 |
製造所 |
東京自動車工業株式会社 |
製造数 |
不 明 |
乗員数 |
6 名(最大8名) |
エンジン |
空冷直4ディーゼル 65馬力 |
武 装 |
固定武装なし |
使用部隊 |
砲兵部隊 |
備 考 |
※ 資料によると挺進観測車には、試製97式・100式・1式挺進観測車の3種類が確認できる。
※ 試製97式の場合の名前は、挺進観測車はではなく、観測挺進車と呼ばれていた。
※ この試製97式観測挺進車は、94式軽装甲車の車体を基本ベースとし、100式と1式挺進観測車については、
98式
装甲運搬車をそれぞれ改造を施したようだ。
※ 100式と1式挺進観測車との相違点等いついては詳細不明である。
※ 98式装甲運搬車の発展型である100式挺進観測車の下部転輪は片方に4個、同じく98式装甲運搬車の発展型で
ある試製20mm対空戦車(タセ)の下部転輪は5個と98式装甲運搬車の車輪より1個多い。
※ 下部車輪4個のものを100式挺進観測車と言い、下部車輪5個のものを1式挺進観測車と言っていたのかも知れない。
※ いずれにせよ、100式と1式とでは、制式化された年度の差が1年しかないのに、なぜ続けて制式化したかは不明で、
100式と1式挺進観測車との相違点等いついても詳細不明のままである。
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日本陸軍「1式挺進観測車」? |
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注意: 詳細不明のため一部推定で制作 |
迷彩サンプル(南方戦線における95式軽戦車) |
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※ インターネット経由で入手した95式軽戦車の写真である。何かの本からコピーしたようで1946年撮影とあった。
※ 1年以上放置状態となっているため、強い紫外線による脱色が進んでいるようだが、南方仕様の迷彩色等が良く判る一枚だ。
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